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2026.03.26 blog

日本がん・生殖医療学会学術集会に参加して

2026年2月21・22日に奈良県で開催された第16回日本がん・生殖医療学会学術集会、「原点に返る〜がん治療及び生殖医療の発展と多職種協働を見つめなおす〜」(大会長:奈良県立医科大学産婦人科学講座教授 木村文則先生)に、演題発表及び杉下副院長が最優秀演題賞候補セッションの座長を務めるために参加して参りました。

当院では2025年よりがん・生殖医療認定施設として妊孕性温存治療(がん治療前における妊娠する可能性を残す治療)を開始しており、日進月歩で発展する妊孕性温存治療の最新の知見をアップデートするとともに、日本全国から参加された各施設の先生方、スタッフの方々と意見交換をすることができ、有意義な時間を過ごすことができました。
今回当院からは2演題を発表いたしました。
一つは『生殖医療クリニックにおけるがんスクリーニングの重要性の再確認』と題して、不妊治療の開始や継続に先駆けて受けた健康診断で悪性腫瘍が見つかった頻度やがんの種類を報告し、不妊治療と合わせて健康診断を受けることの重要性を報告いたしました。
もう1演題は『妊孕性温存精子凍結症例から、精子凍結保存期間を再考する』と題し、精子凍結を行った年齢と凍結精子を使用した治療での妊娠の有無についての調査を通し、精子凍結の実施年齢の上限について議論して参りました。

現在、生涯で二人に一人はがんの診断を受ける時代になりました。
若年であっても、がんの診断を受ける可能性は誰にでもあります。
がんの治療内容によっては、卵巣や精巣に強いダメージを与え、将来妊娠することが非常に難しくなる場合もあり、がんが寛解した後に子供を持つことができなくなり涙を流した方々も多くいらっしゃいました。
突然の診断、そして今後の治療方針の選択など受け止める時間や余裕のないまま、短い時間で様々な判断を迫られることがほとんどです。
医学の進歩により癌を克服する「がんサバイバー」が増え、その後の妊娠・出産を視野に入れた治療を選択できる時代です。がん治療前に将来妊娠する可能性を残す治療である、妊孕性温存治療を希望される方も多く、当院へのご相談も増えてまいりました。
当院は妊孕性温存療法にも力を入れております。限られた時間の中で、お一人お一人のベストチョイスを一緒に考えましょう。皆様の周りで悩まれている方がおられましたら、ぜひ一度ご相談ください。

監修医師紹介

河村 寿宏 産婦人科専門医・指導医、生殖医療専門医・指導医

河村 寿宏 産婦人科専門医・指導医、生殖医療専門医・指導医

田園都市レディースクリニック 理事長 / あざみ野本院 院長
東京科学大学医学部臨床教授

「不妊に悩む患者さんの望みを叶えてあげたい」という思いをもとに、不妊治療のスペシャリストとして、高度生殖医療の分野で長年尽力。田園都市レディースクリニックでは、患者さま一人ひとりに寄り添いながら、高度な技術と豊富な経験に基づいた不妊治療を提供しています。

田園都市レディースクリニック[あざみ野本院]

所在地
〒225-0011
横浜市青葉区あざみ野1丁目5-1
電話
[代表] 045-905-5524
[初診予約専用] 045-905-3724
[再診予約専用] 045-905-4895

※本記事の監修に関して、学術的部分のみの監修となります。河村医師が特定の治療法や商品を推奨しているわけではありません。