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2020.02.13 blog

胚培養士(エンブリオロジスト)の資格

現在は2つの学会による認定資格があります。
一つは、日本卵子学会より認定される『生殖補助医療胚培養士』
もう一つは、日本臨床エンブリオロジスト学会より認定される『臨床エンブリオロジスト』です。
どちらの資格も求められる胚培養士としてのスキルや知識は変わりません。
両学会ともそれぞれがオリジナリティな方針で胚培養士を育成し、
生殖補助医療分野で貢献できるよう切磋琢磨しています。
国家資格ではないので、資格がなくても胚培養士として勤務することは可能です。
しかし当院では、患者様の大切な精子や卵、胚をお預かりする以上、
一定水準に達して初めてこれらを取り扱うことが許されるようになります。
その中の一つの指標として、培養部に入職したスタッフはまず、
技術習得とともに上記の胚培養士の認定資格を取得するようにしています。
現在は、両院合わせて20名が生殖補助医療胚培養士の資格を取得し培養業務に携わっています。
また、院内でも一つ一つの操作技術に独自の基準を設け、練習、試験を繰り返し、
クリアしてはじめて次の段階に進むようなシステムが出来ております。
私たち現場の胚培養士は20~40代との幅広い年齢のスタッフで構成されていて、
胚培養士歴25年以上のベテランスタッフもおり、ベテランスタッフが後輩の育成にも力を入れています。
非常にデリケートで責任感が問われる業務を行うので、私たちは前述のように、
一人でも多くの患者様にお子様が授かれるよう、厳しい技術習得トレーニング、
専門知識の修得に日々励んでおりますので、安心して治療に専念していただければと思っています。