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2020.02.07 blog

胚培養士 (エンブリオロジスト) って、何をしているの?

胚培養士(エンブリオロジスト)とは生命の萌芽である精子や卵子、受精卵を取り扱う医療技術者です。

どんなことをしているのか?と言うと・・・
人工授精や体外受精の際に、精液の中から運動性の高い良質な精子を回収する精子調整や、
卵巣から採取された卵胞液の中からの卵子回収、精子と卵子との体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)、
胚培養~移植されるまでや胚の凍結保存など…

つまり、体の外にある間の精子や卵子、受精卵を大切に預かり、
最適な環境で厳重に管理しているのが、胚培養士です。
データの管理や凍結保存されている精子、卵子、受精卵の管理、
培養室危機管理(24時間対応でのインキュベーターや液体窒素タンクの監視)も行っています。
他にも治療発展のための研究や学会参加、学会発表、論文作成などにも取り組み、技術を磨いたり、
知識を増やしたりしています。より多くの方の『妊娠したい思い』にこたえられるよう、
ディスカッションしたり、工夫したり…
どうやったら、いい受精卵ができるかで頭の中がいっぱい。それが胚培養士です(笑)
このブログを通して私たち胚培養士の仕事を知って頂くとともに、
患者様にお役にたてる情報発信をしていきたいと考えています。