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2018.01.04
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生殖医学会発表②
本日から新年の通常の診療がスタートします。
今年も、一人でも多くの方のご妊娠のお手伝いが出来ますようスタッフ一同全力で取り組んでまいります。
わんダフルな一年となりますように。
さて、
日本生殖医学会での当院の研究発表の紹介第二弾です。
今回は胚培養士の研究発表になります。
「0PN由来凍結融解胚盤胞移植における臨床成績の検討」
定時観察におけるARTの受精確認時、前核が認められない胚(0PN胚)が観察されることがあります。当院では、移植する胚のほとんど(99%以上)は、正常受精胚(2PN胚)ですが、2PN胚がなく、患者さんの希望があった場合のみ0PN胚の移植を行っています。そこで、0PN胚が臨床的に有用であるか後方視的に検討しました。
結果
2PN由来胚盤胞と比較して
・IVFを施行した0PN由来胚盤胞の臨床成績はやや劣る
・ICSIを施行した0PN由来胚盤胞の臨床成績は同等
・0PN由来胚を移植した生産症例において児の異常は認められていない
ということがわかりました。