甲状腺と不妊症 Thyroid and Infertility

甲状腺機能亢進症と妊娠・不妊症

バセドウ病(グレーブス病)が女性に与える影響

甲状腺は、ふだん下垂体から分泌されるサイロトロピン(TSH)が、甲状腺にあるTSH受容体というところにくっつくことで甲状腺ホルモンを出しています。体はTSHの量を調整することで、甲状腺ホルモンを適切な値に維持しています。TSH受容体を勝手に刺激する物質(TSH受容体抗体)が体内にできる病気が、バセドウ病(グレーブス病)です。(バセドウ病=グレーブス病です)

1) バセドウ病と生理(月経)

バセドウ病になると生理の周期が短くなったり生理の量が少なくなったりします。

2) バセドウ病と妊娠

妊娠中バセドウ病を治療しないと流産、早産、妊娠性高血圧を生じやすくなります。また、バセドウ病になると胎児に甲状腺機能亢進症を生じることがあります。

3) バセドウ病と不妊

バセドウ病により排卵障害を起こしたり、流産しやすくなるので、バセドウ病と診断された場合は、主に薬物療法により甲状腺機能がコントロールされてから不妊治療を行います。

4) 妊娠・授乳中のバセドウ病に対する治療について

バセドウ病の治療は主に薬物療法、アイソトープ治療(内服の放射能のよる治療)、手術の3つがあります。この中で妊娠中に発見された場合は薬物治療を行います。アイソトープ治療は妊娠中は胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため行いません。またアイソトープ治療を行った後もしばらくは妊娠すると胎児に影響が及ぶ可能性があるため避妊が必要で、その期間は最低6カ月とされています。手術は内服でコントロールできない時には行うことがありますが、あまり行われていません。

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