体外受精 In vitro fertilization

体外受精の流れの図 体外受精の流れの図

B:採卵

卵子は卵巣の中に発育してくる卵胞の中に入っています。採卵では経腟超音波でこの卵胞を写し出し、採卵針を用いて卵胞を穿刺し、卵胞内に入っている卵胞液を吸引すると同時に卵子が採取できます。

当院の採卵針について

採卵針

一般的には、18G(外径約1.2㎜)前後の採卵針が使用されますが、当院では現在、より径の細い21G(外径約0.8㎜)の採卵針を使用しています。通常より採卵針を2/3の細さにすることにより、採卵時の痛みが少なく、また出血量も減少することで、より安全な採卵が可能となります。

採卵時の麻酔について

麻酔器・生体モニター

採卵は無麻酔でも可能ですが、原則的に麻酔をした上で実施します。主な麻酔方法は、以下の2つの方法です。
①採卵前に鎮痛剤の坐薬を入れた上で、針を刺す部位に局所麻酔薬を注射して麻酔する。
②点滴をした上で、軽い静脈麻酔を行う。
麻酔に伴う副作用はほとんどありませんが、静脈麻酔の場合は麻酔中の呼吸抑制や覚醒後の嘔気、嘔吐等が出る場合があります。卵巣の位置が問題なく、発育してきた卵胞数が特別に多くなければ、①でも十分です。またいずれの麻酔方法も、多くの場合、採卵時の痛みはあってもわずかです。卵胞が1個のみの場合、麻酔薬にアレルギーがある場合、ご本人が麻酔を希望されない場合、などでは、鎮痛剤の坐薬のみで採卵することもあります。
当院では、朝採卵を行い、しばらく(多くの場合は1~2時間程度)安静にしていただいた後、帰宅していただいております。静脈麻酔で採卵された方はもう少し安静が長くなることもありますが、大抵はお昼までに帰宅できます。
採卵後は、感染予防のため抗生剤を内服していただきます。

B':採精

採精容器
採取しやすいように広口の容器を採用しております。

ご主人の精子は採卵当日に必要となりますが、精液を当院内の採精室で採取していただくか、採卵当日の朝、ご自宅で採取した精液を当院にご持参いただきます。
院内採取希望の場合は、奥様の採卵で卵子が回収されたことが確認された後、順次採精室にご案内いたします。
採卵日までのご主人の禁欲日数は、2日~7日程度が一般的ですが、最近では短い方がよいという説もあります。
一方、極端に長期間の禁欲は、かえって精子の運動率が低下してしまう恐れがあるため、長すぎる禁欲は控えてください。
ご主人の出張などで当日の精液採取が困難な場合や、精子が極めて不良な場合には、採卵日よりも前に、精子を凍結保存していただきます。凍結精子を使用して体外受精を行う場合には、融解後の精子の運動率や受精能が低下する可能性があるため、顕微授精を用いる場合があります。

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