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2026.05.18 blog

培養室をクリーンルームに保つための当院の取り組み

わが国では、厚生労働省関連文書においてIVF培養室に「手術室並みの清浄度と無塵状態」が求められており[1]、2-3年に1度は専門業者に委託した清浄度の測定や清拭消毒が必要であると考えられています。

当院の培養室では、空調にHEPAフィルターなどの高性能フィルターを導入し、空中を浮遊する粒子を減らすことにより高レベルの清浄度を維持しています。
出入り口にはエアシャワーが設置されており、人や物に付着した微粒子(ホコリ・毛髪・微生物など)を除去するとともに、スタッフはクリーンルームに入ることを再認識して気持ちを引き締めることにもつながっています。
さらに、毎日の業務後にスタッフの出入りや作業に伴ってIVF培養室内に持ち込まれた埃などを除去するために清掃を徹底し、作業環境の清潔性を維持しています。その他、インキュベーターの裏側など日常清掃でカバーしきれない部分は2か月に1度の清掃と、年に1度の大掃除を実施しております。とにかくいつも誰かがどこかを拭いています。
また、専門業者に清拭消毒と「HEPAフィルターがきちんと機能しているか」「培養室内が陽圧*1になっているか」「浮遊している細菌はいないか」「作業する場所に付着細菌はいないか」などの項目について清浄度の測定調査を依頼し、全項目で手術室並みの清浄度と無塵状態を保てているという結果を確認しています。
培養室をクリーンルームに保つための取り組みを徹底・継続し、患者様からお預かりする精子や卵子、胚のポテンシャルを最大限に引き出すIV F培養室を実現してまいります。

*1 陽圧
培養室は、外部からのほこりや細菌の侵入を防ぐため、室内を周囲よりわずかに高い空気圧に保っています。この状態を陽圧といい、清潔で安定した培養環境を維持するために重要です。

[1] 厚生労働省 (2002): 第17回厚生科学審議会生殖補助医療部会資料 2 実施医療施設の施設・設備の基準及び人的基準について. Available at: https://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/08/s0822-2a.html (accessed March 28, 2026).

監修医師紹介

河村 寿宏 産婦人科専門医・指導医、生殖医療専門医・指導医

河村 寿宏 産婦人科専門医・指導医、生殖医療専門医・指導医

田園都市レディースクリニック 理事長 / あざみ野本院 院長
東京科学大学医学部臨床教授

「不妊に悩む患者さんの望みを叶えてあげたい」という思いをもとに、不妊治療のスペシャリストとして、高度生殖医療の分野で長年尽力。田園都市レディースクリニックでは、患者さま一人ひとりに寄り添いながら、高度な技術と豊富な経験に基づいた不妊治療を提供しています。

田園都市レディースクリニック[あざみ野本院]

所在地
〒225-0011
横浜市青葉区あざみ野1丁目5-1
電話
[代表] 045-905-5524
[初診予約専用] 045-905-3724
[再診予約専用] 045-905-4895

※本記事の監修に関して、学術的部分のみの監修となります。河村医師が特定の治療法や商品を推奨しているわけではありません。